二条城絶叫

john fruscianteと荒木飛呂彦と舞城王太郎と伊藤計劃が好きすぎて二条城にて絶叫。連絡先は2jojojotaroアットマークgmail.com まで。 Last.fmのアカウントはhttp://www.lastfm.jp/user/nijojo

a new cult war

 先週末に引き続き神戸。

 入浴中に脳梗塞を起こし倒れた祖母は携帯で同じ市内に住む娘に電話を掛けた。娘はタイミング悪く電話に出られなかったものの、折り返し電話をしても出ない事を不審に思い様子を見に行き、玄関付近でいびきをかいて倒れている祖母を見つける。救急車が呼ばれ祖母はICUだ。倒れてから発見されるまでの間に数時間の遅れがあったものの意外なことに祖母は意識を取り戻し、娘や息子なんかとタブレットのメモ機能を使って意思の疎通を取れるところまで回復するけれど、それは一時的な事で、脳梗塞で倒れてから二日目の深夜に意識を喪いそのまま死んでしまう。ろうそくは消える寸前に一瞬だけ光を強めてから消えると言うけれど、本当なんだなと私は思う。そして、その消える前の一瞬に何が起こったのかが問題なのだ。祖母が倒れてから息を引き取るまでの三日間。

 

 起こってしまったことを話せば、祖母が死んだとき、神戸の家も土地も名義上はまだ祖母の物であり、新興宗教の手には渡っていない状態だった。新興宗教の主張は

 

 ①「祖母の死後、葬儀は当宗教団体の教義に乗っ取って行う事を生前約束している」

 ②「教団の教えでは喜捨寄進が第一。苦界の欲を絡め取るあらゆる財産を棄て去るごとに人は苦しみから解放される。死後も財産を持ち続けることはつまり来世にも業を持っていくことになるので教団に譲渡するのが通例となっている。祖母もそのことを知っているし同意していた。教義に同調し入信したということはそういうことである」

 ③「生前祖母が購入した聖水や仏具などの支払いが滞っており、当教団は債権者になっている為それを回収する権利がある」

 

 以上の三点を基に教団は家・土地を寄越せと主張している。

 ①、②に関しては書面による約束ではなく口約束。③に関しては領収書となるものが存在しているらしいのだが、家・土地などの財産を合わせても相殺出来ないほど莫大な額面。家・土地を相続しようとすると借金も背負わないといけないので、教団は「ある程度財産を寄越せば借金チャラにしてやるよ」と主張。

 もちろんこちらは「教団の主張が無効ではないの?」というスタンス。その摺合せ、というか事実関係の確認と今後の裁判をにらんだ資料集めのために弁護士と神戸なわけですがまぁなんと言うか。お前んとこの教団が一番金に執着してんじゃねぇかと。

 

 とりあえず③の領収書というのが、後から幾らでも書けるもので信憑性に欠けるし、中身もムチャクチャで。ペットボトル一本三万もする「聖水と称される教祖が口を濯ぐのに使った水」とか、五百万もする仏壇とか、一本千円以上する蝋燭とか線香とか、意味が解らない。生前使用していた証拠に祖母の家に行けば未使用の聖水なんかがあるのでは?と言われても、教団で出来た祖母の友人が祖母の家の合鍵を持っていたりなんかしていて、荷物を取る手伝いとかなんとかで倒れてからの数日間で何度も家に出入りしている。こっちからしてみればまるで信用できない。

 この期に及んで忌引きのお札とかいうのを一枚5万で売りつけようとしてくるし、もう、なんなの?状態。