二条城絶叫

john fruscianteと荒木飛呂彦と舞城王太郎と伊藤計劃が好きすぎて二条城にて絶叫。連絡先は2jojojotaroアットマークgmail.com まで。 Last.fmのアカウントはhttp://www.lastfm.jp/user/nijojo

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

舞城王太郎=黒田硫黄説

黒田硫黄の本を職場の子に借りて昼休みに読んでたんだけど絵柄が舞城王太郎に似すぎててクソワロタわ。いやもうそのまま=舞城王太郎でおかしくないよこれ・・・作中のキャラクターの会話内容とか思考とか舞城過ぎるんですがなんですかこれは。 wikipediaに…

書評/長嶋有/猛スピードで母は

1時間半で読了。 出版された当時に一度読んでいるので二度目になるはずだが相変わらず良さがわからない。というか昔よりも良さが判らない。強いて言えば読みやすさだけれど、読後に何も残らないのだから困ったものだ。訴えかけてくるものが無い。そういう物…

good for oldies

なんで私はあんな無駄な時間を過ごしていたんだろうと思う。それも、三年も。 液晶が割れている昔の携帯電話に眠るデータをPCに移しかえってもらったんだけれど、今こうしてみればみるほど思う。数多くの可能性があの頃はあって、それをどんどん自分は捨て…

書評/貴志佑介/悪の経典

前情報なしにハードカバーで読み終わった後にネット巡回してたら文庫版には書き下ろしが追加されてると知ってWhat the Fuck!完全版じゃないですかー、ハードカバー、重版してるんだから単行本のも追加してくださいよー!マニアならそれで3回(あるいは6回)買…

書評/城山三郎/総会屋錦城

小説のジャンルに経済小説というくくりがあって、それを切り開いた城山三郎のデビュー作を含む短編集。かなり最初の方の文学界新人賞で作家になった大学の教授先生だったか・・・経歴はうろ覚えだけれども、今読んでも面白いというのはすごいと思う。昭和三…

映画/Eternal Sunshine of the Spotless Mind

the masterの口直しに見た。2004年の映画。 恋愛映画、なんだけど、この世界には記憶を消すことが出来るサービスが存在していて、嫌な事があると記憶を消してしまえる。従って、男女関係の終わりに必ずやってくる、何アイツちょう嫌い。マジファックだよねー…

映画/the master

帰還兵の男が新興宗教の教祖に惹かれ、奇妙な友情を完成させるまでの作品。 サウスパークで散々ネタにされているサイエントロジーというアメリカの新興宗教を元ネタに作っていたが、製作途中でクレームが付きまくり(当然だが)、二転三転した映画。二転三転す…

祝シドニアアニメ化

シドニアの騎士、10巻買ったんだけど、アニメ化するんだ。アニメあんまり見ないからよくわからないですがおめでとうございます!見ます!で、10巻読んでたらニビンベンのイラストでスパロボ状にディフォルメされた継衛が描いてあって笑った。 アニメ化→スパ…

Daft punkの新曲が恐ろしくカッコいい!

DAFT PUNK - GET LUCKY ( InMAX Remix PREVIEW ... ので職場で無限ループですわ。興味深いのは、世界の流行はダブステップに代表されるノイジーな音作りだったのに、ここにきて生音に回帰してる所。トーマスバンガルスターのソロレコードの頃の音+70~80オー…

書評/南條範夫/駿河城御前試合

打ち合わせついでに神田へ寄ったらあったので購入。3時間半で読了。 古典的三人称。神(作者)の語り口による為心情描写は限りなく抑えられるクラシックなスタイル。 シグルイで南條範夫を知った口である意味大変申し訳なく思っている。長らく絶版だったのが理…

ジェームズエルロイのホワイトジャズをペーパーバックで

LA全シリーズがペーパーバックで1200円だったので思わず買ってしまった。で、何故かホワイトジャズから読みだすっていうw 日本語で書かれた物を持っていたんだけれど全部紛失してしまったのでこの際順番なんかどうでもいいかな、と。 さて冒頭、チャプタ…

書評/円城塔/Self-Reference ENGINE  という名の円城塔考察 ~舞城と比較して~

完全版たる文庫版の方。読了時間は初回が4時間、今回が3時間。 円城塔をジャンル分けするなら、思索小説としてのSF作家だ。デビュー作にあたる本作からもうぶっちぎりの思索小説である。小松左京賞最終候補での落選から再復活した作品。その時の小松左京のコ…

書評/有川浩/ストーリーセラー 乙一と比較して考える

妹の部屋に落ちていたので。一時間かからずに読了。 良いと悪い、好きと嫌い。この評価基準でいくと、まず良いのか悪いのかがわからない。困ったなと思ってネットで感想を探すと概ねが良し、一部が悪しとつけている印象。 48レビュー 星5つ: (24) 星4つ: (8)…

映画/キャサリン・ビグロー/Zero dark thirty

キャサリン・ビグロー監督作はハートロッカーとK19以来二作目。K19見た時は無意識に男の監督だと思ってたんだけど、実は女の人なんだよね。ハートロッカー以来女性らしさを表に出し始めたのはマーケティングの為なんだろうか。考えてみれば映画って男社会…

舞城王太郎について考えてみる2  汀こるものと舞城

汀こるもののパラダイス・クローズドを読んでいて思ったんだけれど、探偵と殺人犯罪のセット性、必然性に対する回答としてみれば舞城のディスコ探偵水曜日よりもこちらの方がスマートで合理的だ。後発であるパラダイス・クローズドの設定はある種、汀こるも…

書評/桜坂洋/All you need is kill

HDDからサルベージしてきた書評を一部書き直し。伊藤計劃が亡くなった後、09年夏の文章。 2時間で読了 多分いままでもこれからもこの作品は虐殺器官と比較され続けるんだろうな。前後関係はうろ覚えだが、All you need is killが04年、虐殺器官が2006年の作…

片頭痛と、流行にみる文学界の衰退

どうしようもなく頭が痛いので一日中寝ていた。というか頭痛から逃避するように睡眠剤を飲んで起きたらこの時間である。一日無駄にしたかと言えばそうではなく、夢の中で多大なインスピレーションを頂いたのでブログを書いた後あーでもないこーでもないとキ…

前半 書評/乾くるみ/イニシエーションラブ 後半 乾くるみ分析

二日に分けて約4時間かけて読了。 書籍の中には何度も読み返したくなる本と、読み終わった後に壁や床に叩きつけたくなる本の二種類があるが、本作はその両方という、とても稀有な作品である。さてこの本、わたしは何度も読んでいて、初回読んだ後は巧み過ぎ…

シャーリー・ジャクソン賞に伊藤計劃ノミネートと来たもんだ

アメリカの文学賞、シャーリイ・ジャクスン賞の候補に日本の小説の英語版が2作ノミネートされたことが、7日までに分かった。 2012年発表の作品を対象とする6部門中、鈴木光司さん(55)のホラー小説「エッジ」が長編部門候補(計5作)に、2009…

メフィスト分析 1

受賞者と年月日のリスト 1996年 第1回 - 森博嗣 - 『すべてがFになる』 第2回 - 清涼院流水 - 『コズミック 世紀末探偵神話』(1200年密室伝説) 1997年 第3回 - 蘇部健一 - 『六枚のとんかつ』(FILE DARK L) 1998年 第4回 - 乾くるみ - 『Jの神話』(失楽…

書評/石田スイ/東京喰種 1-7

空港の書店に7巻が平積みになっていたので。ペニスマンの作者石田スイ先生の最新作ですね。ペニスマンの。 書評というか感想なんだけれども、1巻から巻数を追うごとに絵柄が雑になっていくのが心配で心配で。週刊連載じゃなくて月刊の方が向いてるんじゃあな…

中国旅行記

飛行機の中でこれを書いている。 目的は天門洞を始めとした有名高山地でのタイムラプスムービー撮影という事で非常にハードなスケジュールだった。天門洞がどういうところかと言えば、人生で一度は訪れたい絶景の地として有名な場所なのでとりたてて何かを書…

書評/乾くるみ/リピート

飛行機待ちの間HDD整理してたら、08年頃のメモ書きが出てきたので。読み直せば読み直すほど雑文である。 (2時間半で読了) 絶品であった。SF+ミステリ的な仕掛けが上手く機能していてお手本を拝ませていただいたような感想。キャラクターの見せ方と殺す…

村上春樹のレビューが面白い件について

相変わらず中国にいるわけだけれども。水曜に帰国予定だけれども、自由な時間は無く、タイムラプスムービーを撮り続けているカメラを見つめている間先輩が買ってきてくれるそこらへんで地元民が売ってる不潔なパックに入った中華料理をしかめっ面で食うのが…

mixing dr.pepper with coffee ?

http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20091117092012AAlvO3H ロシアの友人曰く、コーヒーに胡椒を混ぜて入れる淹れ方があるらしく、レシピを調べていたらこっちのペッパーが。 いや、ドクターペッパーとコーヒーはねぇよ……

舞城研究 1

バイオーグトリニティの書き出し 榎本芙三歩のことを好きになってから僕はずっと落ち着かなくて、そわそわもぞもぞ、それは興奮していると言うのは僕の中に産まれた全く新しい気持ちだったら、僕はそれがこんなふうに乱暴でとっ散らかっててちっとも休もうと…

書評/杉基イクラ/ナナマルサンバツ

ヴァリアンテが出た頃、エヴァの影響で角川とあればブランド買いをしていた頃に知ったマンガ家。ずっと男性だと思っていたけれど女性だったとは!言われてみれば確かに女性特有の絵柄である。既婚であることはどれかのコミックスの後書きで知っていたが、フ…