二条城絶叫

john fruscianteと荒木飛呂彦と舞城王太郎と伊藤計劃が好きすぎて二条城にて絶叫。連絡先は2jojojotaroアットマークgmail.com まで。 Last.fmのアカウントはhttp://www.lastfm.jp/user/nijojo

好き好き大好き超愛してる

舞城王太郎 そのいくつだ?

ここのところ滞っていた舞城王太郎に関するあれやこれや。 ある児童文学者が講演で、近年の児童文学に欠けてしまったものについて熱弁をふるっていた事を思い出した。3年ほど前の話だ。曰く、近年の児童文学は幼稚化してしまっていると。それが純文学作品群…

舞城王太郎=黒田硫黄説

黒田硫黄の本を職場の子に借りて昼休みに読んでたんだけど絵柄が舞城王太郎に似すぎててクソワロタわ。いやもうそのまま=舞城王太郎でおかしくないよこれ・・・作中のキャラクターの会話内容とか思考とか舞城過ぎるんですがなんですかこれは。 wikipediaに…

書評/城山三郎/総会屋錦城

小説のジャンルに経済小説というくくりがあって、それを切り開いた城山三郎のデビュー作を含む短編集。かなり最初の方の文学界新人賞で作家になった大学の教授先生だったか・・・経歴はうろ覚えだけれども、今読んでも面白いというのはすごいと思う。昭和三…

ジェームズエルロイのホワイトジャズをペーパーバックで

LA全シリーズがペーパーバックで1200円だったので思わず買ってしまった。で、何故かホワイトジャズから読みだすっていうw 日本語で書かれた物を持っていたんだけれど全部紛失してしまったのでこの際順番なんかどうでもいいかな、と。 さて冒頭、チャプタ…

書評/円城塔/Self-Reference ENGINE  という名の円城塔考察 ~舞城と比較して~

完全版たる文庫版の方。読了時間は初回が4時間、今回が3時間。 円城塔をジャンル分けするなら、思索小説としてのSF作家だ。デビュー作にあたる本作からもうぶっちぎりの思索小説である。小松左京賞最終候補での落選から再復活した作品。その時の小松左京のコ…

舞城王太郎について考えてみる2  汀こるものと舞城

汀こるもののパラダイス・クローズドを読んでいて思ったんだけれど、探偵と殺人犯罪のセット性、必然性に対する回答としてみれば舞城のディスコ探偵水曜日よりもこちらの方がスマートで合理的だ。後発であるパラダイス・クローズドの設定はある種、汀こるも…

片頭痛と、流行にみる文学界の衰退

どうしようもなく頭が痛いので一日中寝ていた。というか頭痛から逃避するように睡眠剤を飲んで起きたらこの時間である。一日無駄にしたかと言えばそうではなく、夢の中で多大なインスピレーションを頂いたのでブログを書いた後あーでもないこーでもないとキ…

前半 書評/乾くるみ/イニシエーションラブ 後半 乾くるみ分析

二日に分けて約4時間かけて読了。 書籍の中には何度も読み返したくなる本と、読み終わった後に壁や床に叩きつけたくなる本の二種類があるが、本作はその両方という、とても稀有な作品である。さてこの本、わたしは何度も読んでいて、初回読んだ後は巧み過ぎ…

メフィスト分析 1

受賞者と年月日のリスト 1996年 第1回 - 森博嗣 - 『すべてがFになる』 第2回 - 清涼院流水 - 『コズミック 世紀末探偵神話』(1200年密室伝説) 1997年 第3回 - 蘇部健一 - 『六枚のとんかつ』(FILE DARK L) 1998年 第4回 - 乾くるみ - 『Jの神話』(失楽…

村上春樹のレビューが面白い件について

相変わらず中国にいるわけだけれども。水曜に帰国予定だけれども、自由な時間は無く、タイムラプスムービーを撮り続けているカメラを見つめている間先輩が買ってきてくれるそこらへんで地元民が売ってる不潔なパックに入った中華料理をしかめっ面で食うのが…

舞城研究 1

バイオーグトリニティの書き出し 榎本芙三歩のことを好きになってから僕はずっと落ち着かなくて、そわそわもぞもぞ、それは興奮していると言うのは僕の中に産まれた全く新しい気持ちだったら、僕はそれがこんなふうに乱暴でとっ散らかっててちっとも休もうと…